就職活動は退職前？退職後？

転職しようと思う理由はその方それぞれです。人間関係に深く悩み、もうこれ以上会社に行けない・・・と会社を辞めてから転職を探すという方もいれば、キャリアアップを考慮し在職しながら転職探しを行う方もいます。転職する前に転職先を探すのか？それとも退職してから転職先を探すのか？どちらにもメリット・デメリットがありますので、しっかり理解しておくことが必要です。

【退職前に転職活動する場合】
「メリット」
退職する前から転職活動を開始し、転職先が決まってから退職、という場合の最大のメリットは、経済的に不安定になることが少ないという点です。現在の職場にいる時から転職活動を開始し、転職先が見つかってから退職届を出し、退職してそのまま新しい転職先へということで、仕事上のブランクがありません。ということは、お給料が継続されるということです。ご家族等がいる、扶養する方がいる場合には、やはりこうした退職前の転職を選択する方が多いでしょう。また現在の勤務先について自分が行っている仕事はこういう仕事です、というアピールもしやすくなると思います。

「デメリット」
転職先が希望する勤務開始日と、転職する方の希望の勤務開始日がずれてしまうということもあります。また現在もっている仕事の都合によって面接日を調整してもらうということも必要となる場合があります。現在もっている仕事の引き継ぎなどもありますので、転職先への勤務をある程度待ってもらうということもあります。その場合、転職先に雇用を断られてしまうということも考えられます。

【退職してから転職先を探す場合】
「メリット」
時間がしっかりあるため、自分の働く条件をじっくり考える時間があるということ、また新しい職種への転向を考えた場合に、資格取得などの時間を作ることもできます。履歴書や経歴書も時間をかけて作成することができますし、希望転職先の業務に関する分析や転職希望先の比較などを行うことができるということがメリットとなります。

「デメリット」
独身である、また経済的にかなりの余裕がある、という場合には経済的に不安定になってもまだいいのですが、ご家族を持っているという場合には、退職してから次の転職先が決まるまでの期間が長いとかなり経済的に辛い状態になります。途中、アルバイトでもパートでも行うくらいの気持ちを持っておくほうがいいかもしれません。自分の中で2ヵ月後には絶対転職完了！などの計画性と目標をしっかり定めて転職を探すことが必要です。

自分が置かれている立場、家庭環境、経済的問題等をしっかり考えて、転職を退職前・退職後にするかを考えましょう。安易に退職してしまえ！と考えたり、日程調整等を考慮せず面接応募などをしてしまうと、自分が窮地に立たされることになります。いずれの方法を選ぶにしても、スケジュールをしっかり考えて転職を行う必要があります。